カジノ法案のギャンブル依存症対策は?

カジノ依存症の概要と症状、メカニズムと対策!
パチンコ依存症と同様にカジノ依存症も増えると言われています。今回はカジノ依存症の概要と症状、メカニズム、対策についてお話ししますね。
「カジノ依存症」は「ギャンブル依存症」とほぼ同義ですね。
さまざまな種類がある「ギャンブル」のなかで、とくに「カジノ」が頭のなかに住み着いた状態を指す、と考えてください。
今回は「カジノ依存症」の概要にスポットを当てるとともに、効果的と思われる対策を検証しましょう。

カジノ依存症の概要

まず「カジノ依存症」の定義を考えてみます。
正確に表現するならば、「カジノゲーム」をプレイしたいと思う欲望を自制できない状態です。
自分自身でコントロールができない状態にあり、多額の借金を重ねてでも「カジノゲーム」に没頭してしまいます。
家族を思いやることもなく、仕事もおろそかに……。
社会生活はおろか、日常生活を送れなくなるのです。
さらに恐ろしいのは、心理面を含めた「健康の悪化」となります。
この点について、つぎの項目で詳しく触れましょう。

カジノ依存症の症状

重度の「カジノ依存症」に陥ると(おちいると)、日常生活のすべてが「カジノゲーム」につぎ込まれます。
家族で一緒に過ごしている瞬間も、大切な仕事をしている瞬間も、「カジノゲーム」が頭から離れないのです。
また、「カジノ」から離れると、身体に「さまざまな変化」が表れます。
具体的な変化を列記しましょう。
・手の震え
・異常発汗
・幻視
・幻聴
・不眠
・情緒不安定
これらを頻繁(ひんぱん)に感じるようならば、「カジノ依存症」の疑いがあるのです。
さらに問題視されている項目があります。
それは、合併症の問題です。
「カジノ依存症」に陥ると、「アルコール依存症」「摂食障害」などの合併症リスクが高まると報告されています。
これらは生活習慣病の一種であり、体調面を非常に悪化させるのです。
恐ろしいですね……。

カジノ依存症の治療方法

「カジノ依存症」の治療は、困難を極めることが判明しています。
なぜならば、再発リスクが非常に高いからです。
重度な「カジノ依存症」に陥ってしまった場合には、「カジノ」から隔離された施設で一定期間を過ごす必要があります。
つまり、「カジノ」や「ギャンブル」から遠ざかることで、頭の中をいったんリセットする作業が必要です。
「どれぐらいの期間が必要になるのでしょうか?」。
質問が寄せられました。
お答えしましょう。
個人差が大きいので単純に表現できませんが、
一説では、1年~2年程度かかるとされており、長期的な治療が必要です。
また、「薬物療法」に対する質問が寄せられました。
残念ながら、「カジノ依存症」に効果のある「おくすり」は存在しません。
現在考えられている効果的な方法は、集団による「認知行動療法」とされています。
この「療法」について掘り下げましょう。
「カジノ依存症」に陥っているひとの思考は、「カジノ」が中心です。
また、気持ちが辛くなったときに、浮かぶのは「カジノ」となります。
この点について、ヒヤリングを重ねながら、現実にとるべき行動との「ギャップ」を指摘。
繰り返すことで、「認知」の誤りや偏り(かたより)を修正していきます。
根気よく続ければ、徐々に「依存状態」から立ち直っていくはずです。
つぎの項目で、「カジノ依存症」に陥ってしまうメカニズムについて、詳しく解説をすすめましょう。

カジノ依存症が発症するメカニズム

以前は、「気持ちの弱さ」が「カジノ依存症になる要因」と考えられていました。
たしかに、「自制心」が弱いから「依存症」となってしまうのかも知れません。
しかし、「心が弱い」だけが原因ではないことを理解してください!
「カジノゲーム」の特徴を考えてみましょう。
「スロットマシン」を例に挙げるならば、プレイヤーは「大当たり」を求めてゲームプレイしているはず。
そして「大当たり」が出現した瞬間に、「脳の中」では大きな変化が生じます。
その変化とは、「ドーパミンの放出」です。
「ドーパミン」は神経伝達物質の一種であり、脳は「強い快感」を覚えます。
「依存症」を理解するためには、この点が重要ですね。

例えば、あと一歩で当たる場面を見ると、脳の中の高揚感を感じる部位(「報酬系」と呼ばれ、ドーパミンという物質が関係しています)の働きが活発になってギャンブルを続けたいと思わせてしまいます。
引用元:依存症対策全国センター | ギャンブル依存症ってどんな病気?

「強い快感」は「ストレス解消」に効果的。
適度に「カジノゲーム」を楽しめば、「ストレス解消」で心身ともにリフレッシュできます。
しかし、「想像以上に大きな勝ち」を収めると、「快感」が忘れられなくなるのです。
「想像以上に負けたとき」も気持ちのコントロールができなくなってしまいます。
これらを繰り返すうちに、「依存症」は静かに進行。
気がつくと、自分自身では「後戻り」できない状態に陥ってしまいます。
メカニズムをご理解いただけましたか?
「カジノ依存症」から脱出するためには、「メカニズム」の理解が必須です。

【まとめ】カジノ依存症の概要と症状、メカニズムと対策!

日本経済の立て直しに有効とされる「統合型リゾート」。
「カジノ法案」の推進は、日本経済の未来にとって大切です。
そして、「カジノ依存症」の問題は「カジノ法案・反対派」の根幹。
日本人は、諸外国と比較して「ギャンブル依存症」の発症リスクが高いとされます。
「カジノ法案」をすすめるためには、「依存症対策」が急務ですね。
「カジノ依存症」を正しく理解して、「安全なカジノリゾート」に期待を寄せましょう。