第39回あいうえお色日記

「らんぷぶらっく」

ランプブラック。
黒の中でも漆黒度が高く、見た目が1番黒い色なのだそうだ。

黒い革のショートブーツを、
もう2年以上経つだろうか、履いている。

どんな服装にも合わせやすく、
革だから足になじんで歩きやすい。
海士にも履いて行った。

だが、ズボラなわたしは、手入れをちゃんとしてこなかった。
きっとやらなきゃいけないよなあ、これ、、、で、そのまま。

乾ききった、くすんだ革の色。
見かねた太田さんが、磨いてくれた。
(ご自身の革財布を磨いていたところに便乗して、お願いした)

ぴっかぴかのツヤツヤになった。
足元がきれいだというのは、きもちがいい。
思っていた以上に効果は大きく、スキップでもしそうな勢いだった。

帰ってきてからも履き続け、
かかとが削れてきてしまった。
でも革だし、大事にしたい。
修理に出して、削れた底を直し、ふたたびツヤツヤにもしてもらった。

自分でやったわけではないのだけれど、
なんだか少し、物を大事にできた気がした。

社会人になり、これからどんどん、手に入れられるものが増えてゆく。
いまより多くの物を買えるようになるだろうし、
多くのものごとに出会う機会があるだろう。

その中で何を残すか。
何を守り、磨いてゆくか。
物はもちろん、人やことば、思い出、知識、何でも当てはまる。

自分の核としたいものを、
よく吟味して、
ときには思い切って直感に頼ったりもして、
大事に、ぴっかぴかのツヤツヤにしたい。

足元を見て、そう思った。

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