第35回あいうえお色日記

「モスグレー」

先日、大学の友人たちと旅行へ行った。
海が目の前の、コテージのようなところに2泊。

2日目は、半日、雨が降っていた。

霞んだグレーの海。
わたしもかつては残念がっただろうけれど、
今回はなんだかすてきに見えた。
なつかしいような、少し特別なかんじ。

そんなことを考えるわたしの横で、
友人たちは
お土産に何を買うか考えていたり、
どこで美味しい海鮮丼が食べられるかを調べていたり、
翌日の天気予報を見ていたりする。

てんでバラバラだ。
ずっと、そんな6人だった。
会うと愉しくて楽だけれど、
まとまりはない。
各々に自由で、あまり似てもいない。
この6人で旅行するとはなぁ、と思いながら行ったくらいだ。

ところが、期待していたよりもはるかに心地良かった。驚いた。
共有してきた時間のおかげだろうか、と考えた。

わたしたちは同じ授業を受け、教え合いながら勉強し、試験を受け、
ときには飲みに行って笑い転げた、あの時間を共有している。
何を頑張ってきたか、どんな恋愛をしていたか、知っている。

ただその事実がわたしたちを底のほうでつないでいて、
そのつながりは思っていたよりいとおしいものだったのだ。

つとめて共有してきたわけではないけれど、
お互いの性格はなんとなーく、つかめている。
そのなんとなーくの感じで、バランスが取れている。

こういう類の人間関係もなかなか良い。
努力というより、自然に、無意識のうちに形成される。

わたしが海士で築いた人間関係はどうだっただろう。
なんとなーく、つかめていた気はするけれど、合っていますか。

いや、でもよくわからないひとが多かった。
もう何回か行かないといけないのかもしれない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です