第30回あいうえお色日記

「ほっとするいろ」

ずるいネーミングだけれど、
どうしても書きたかったこのことを
どの色に当てはめるべきかと、
ずっと考えあぐねていた。

商店の写真。

雑多な色。

食料品から衣服、生活用品、植物の種まで、あらゆる物が並ぶ。
このごちゃごちゃが、ほっとする。

お店のおばちゃんたちは、ワーホリ生に慣れているのだろう、あっさりと、とても自然に受け入れてくれた。

いま仕事終わり?今日寒かったね、
ごはんどうしてるの?煮物、持ってく?
ちゃんとお母さんに連絡してる?
寂しがってるでしょう。

うれしかった。心強かった。
見守ってもらえている、という実感。
そのときのあたたかさ。

気付けば、ただ買い物に行くだけでなく、おばちゃんたちとおしゃべりをしに行くようになった。


近所の人もそのようだった。
行けばいつも違う人がいて、それぞれおしゃべりをしていた。

なんでも屋さん、
みたいな憩いの場、
みたいなそんな、場所。

インターネットで何でも買えるかもしれない。
品数も、価格の安さも、劣るかもしれない。

それでも、ちゃんと出かけて行って、顔を見て、言葉を交わす。

そうでないと感じられないあたたかさがある。

お鍋なら1玉は大きいやねぇ、と笑って、白菜を半分に切って包んでくれた姿を思い出す。
お元気かな。会いにゆきたい。