シリーズ

第16回あいうえお色日記

「だいだいいろ」

以前「お」の回でオレンジ色を書いたので迷うが、
書いてしまおう。

みかんの収穫を手伝った。
はじめての体験。

みかん畑に向かう道は細く、ぬかるんでいて、
くるみやあけびが時々転がっていた。

しめった葉っぱの匂いに囲まれて、
長ぐつをパカパカ鳴らしながら、みんなで歩いた。

はじめて会う人ばかりだったけれど、
自然におしゃべりがはずむ。

これ美味しそう~と言い合いながら収穫するみかん。
葉っぱの緑と青空に映えて、とてもかわいらしい。

蜘蛛がたくさんいるし、
みかんの葉っぱにはセミの抜け殻がよくくっついている。
この時期に見るセミの抜け殻、ふしぎだった。

午前中のあかるい日差しの中で作業をはじめ、
やわらかい夕暮れの空になるまで続けた。

一日じゅう外にいること、あんまりないなぁ。
「1日」を肌で感じるの、心地良い。

こういう基本的な感覚を、
もっと大事にしたいと思う一日だった。