シリーズ

第14回あいうえお色日記

「せぴあ」

西原邸にあるカップ。
吉田さんはごはんのあとによくこのカップでお茶を淹れてくれる。
昨日もこのカップでお茶を飲みながら、いろいろな話をした。

西原邸には太田さんと吉田さん2人で住んでいる。
ワーホリで学生が来ている時期にはここが男子寮になる。

吉田さんは移住してきた人だ。ちょうど1年が経ったところ。
男の人だが、お母さんみたいに細かく気にかけてくれる。ごはんも、よく作ってくれる。
自分が海士を好きになったように、学生たちにもあったかい思い出を持って帰ってほしいのだそうだ。

ほんとうに、いろんな人がいる。
立場も、考え方も、望むことも、ほんとうにばらばら。
移住者が多いこの町ならではの葛藤があると感じた。

昔から住んでいる人、嫁いできた人、Uターンしてきた人、まったく関係のない土地から来た人、これから島外に旅立つ人、短期で遊びに来た人。

意識しなければならない視点がたくさんある。
こうしてじっくり話すと、それに気づかされる。

まだまだ、知らないことばかりだ。
でも、知らないということを知ることができてよかった。