シリーズ

第13回あいうえお色日記

「すりがらすいろ」

 

すりガラスが多い。崎の方は特にそうだ。
玄関もほとんど引き戸。

ガラスなわけだから、色といっても透明なのだけれど、
すりガラスを通して入ってくる光はやさしい。
外の景色がぼやけてしまう感じも、すきだ。

 

 

でも、すりガラス、別にそれほど珍しくない。
埼玉でも近所のおばちゃんの家はすりガラスだ。

 

なんで、ここだと気になるんだろう。
なんで、特別良いものな気がしてしまうんだろう。

 

きっと、どこかで「ここは離島」と思っているから。

 

離島で、田舎で、東京とはまったく違う場所。
そう思っている。
間違ってはいない、でも描きすぎるのはこわい。

 

 

離島だって、

 

ああ今日も仕事だ~って気怠くなることはあるし、
人間関係で嫌気が差すこともきっとあるし、
どっか遠くに遊びに行っちゃいたいなぁって考えることだってあると思う。

 

一緒なのだ。
ふつうだ。同じだ。

 

3週間滞在して、そう思うようになった。
離島にだって特別じゃないくらしがある。

 

ガラスからかなり広がった。
帰ってからも、まわりのものを見てここまで考える癖が残っていたらいい。